大久保ペイント

富山市T邸(帯刀邸) 最終的には奥様の方が…

某元請けさんより玄関木部の塗装工事の相談を受け現場へと事前調査しました。
私が確認した状態では造膜での施工がしてあり、所々塗料の垂れや割れなどが確認できました。

玄関木部では玄関軒裏・玄関引き戸・玄関前ルーバー等の塗装工事での提案では2つの提案。
『現状木部に造膜での施工(木目が見えない)』と『塗膜除去後の含浸塗料(木目が見える)での塗装』。この2つの提案をしました。

奥様は造膜での方法、ご主人は旧塗膜を除去後での塗装を望んでおられました。
奥様の考えでは施工しなくてもいいと思っておられ施工をするのであれば、安価の工法でと思っておられ、ご主人はせっかく施工するのであれば木目が見えて明るくしたいとの思いでした。
造膜での施工では目荒し程度の研磨とゴミなどの除去で下地処理での手間もかからないので、その下地処理の価格が抑えられる事をお伝えし、もう一方木目が見える施工法では既存塗膜を除去するので手間がかかる事をお伝えし翌日元請けさんに見積書を提出。

後日元請けさんより契約締結と工事日程の連絡があり、施工をさせて頂きました。

ご主人は楽しみにしておられる様子で奥様はさほどでもない様子でした。
エアー鉋を打ち始めお昼の休憩時に状態を見たいとの要望を伺っていたので、見て頂きました。ご主人は安堵した表情で「綺麗になりますねぇ」と一言。
奥様表情は微笑みながら。「思っていた以上に綺麗になりますねぇ仕上がりが楽しみ」と。
現場調査時の奥様の表情は(今更そんなにお金をかけなくてもいいのに)という顔でご主人に訴える表情でしたので私自身もチョット驚きながらも施工を再開しました。

下地処理もかなり大変でした。木部に塗装がしてあったのですが2層の膜が確認できました。
新築当時の層(1層目)はニスが塗ってあり、2層目は一般的な塗料が塗ってありました。
施工をする中で塗料が削れるのが分かり木目が見えてきたのですが、中々綺麗にならずよく見るとニスが塗ってありました。
2層目の除去はすんなり出来たのですが、1層目のニスは半活膜状態でした。(半活膜とは塗料がまだ半分生きた状態で劣化進行中という段階)
通常塗膜が劣化してしまうと手で触れると手に白く粉みたいなものが付着し、塗膜を削ると表面や塗料の厚み内部も硬くペーパーで研磨をすると塗料が削り落ちるのですが、今回は1層目(新築時の塗装膜)の塗膜が取れにくかったのです。
それも1層目のニスですがコッテリと塗ってあり厚みがかなりあり、ニスの垂れ部分もかなりありました。ニスは薄く塗り重ねるのですが1度塗りで厚く塗った様でした。

そんなこんなで下地処理と清掃が終わり、お施主様が見に来られご主人は「綺麗になって新築時と同じくらいになったな」と言われ、私が「2回塗られたのでは」と問いかけましたら、ご主人が驚かれ「新築時にご主人のお父様が当時ニスを塗っておられたのと、何年か後に塗装屋さんに塗ってもらったと」おっしゃられました。
また「息子が帰ってきていつでも自宅を譲れる」とも言っておられました。
奥様はニコニコ笑顔で「思っていた以上に綺麗になり玄関先が明るくなった」と言われ喜んで頂きました。
お迎えの旦那さんも気にしておられたようで「綺麗になるもんだねぇ」と言っていただき元請けの監督さんらとお話をしておられました。

仕上げの塗装では含浸塗料で木の色に似た色を塗り施工完了となりました。

今回玄関引き戸の下部及び軒垂木の染みは残りましたが削り込み過ぎると木の強度にも影響が及ぶので部位の形成を考慮し打合せの中で形成が変わらない限界まで打ち込み、仕上げることにしました。
打合せの中で「多少のシミは本物の木である証拠で味があっていいもんだよ」と言って承諾を頂いての施工でした。

今回の施工でご主人もそうですが、奥様の方があんなに喜んで頂いたことは大変自社にとってはうれしく思いました。

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